山の日
- 2015年08月10日
- お知らせ
ちょっと気が早いかもしれないですが。
来年から明日8月11日は「山の日」という祝日になります。
お盆休みともとても近い日ですから、山の日だけに夏山に
登山にいく人も多くなるのではと思います。
その夏山登山で、一番危ない時間帯は「午後の下山中」との
調査結果が発表されています。
登頂で力を使い切り、疲労などから転倒や滑落に至るケース
が多くみられます。
確かに、頂上を目指している時はわくわく感から足取りは軽
くなります。その一方、帰り道は一時の高揚感が去って力は
入りにくくなっていきます。
実際には、下りの方が膝や足首に負担がかかるものなのです。
そのため、ちょっとバランスを崩しただけで骨折などの重大な
事故となることもあります。
作家の五木寛之さんは「これまで登山行のオマケのように
考えられていた下山のプロセスを、むしろ山に登ることの
クライマックスとして見直してみたい」と提唱しています。
登山を人生と重ね合わせて、山頂を目指す上りは挑戦、そして
下山は自分の来し方・行く末をあれこれ思う時と考えるのも、
面白いかもしれません。
例えば、夏休みの自由研究です。
一生懸命作成して、提出して、発表する。
ここで目標達成、と思われる方が多いと思います。
でも、発表したことで終わってしまっては、下山のときに
怪我をする人と同じこととなってしまいます。
発表のあと、もっとこうすればよかった!とさらに考えて
いくこと。
そしてそこにクライマックスがあると気づくことが、大事な
ことなのです。